今回は父が突然精神疾患で倒れた話をしたいと思います
2年前の夏に突然起こりました。
62歳の父はタバコも吸うし、食事も全部外食で倒れるなら生活習慣病だろうと思ってました。
まさか精神疾患で介護が始まるなんて、思ってもみませんでした。
その時の始まりのお話をしたいと思います。
突然現れた症状
妹から夜に電話がありました。(妹とは仲良しではないので、電話はほぼない)
父が「車が爆破された。車がなくなった。」とか言うから、警察を呼んだが車に異常はなく、脳の病気かと疑われて、救急車を呼んだ。今病院で検査が終わって何もなかったと言われました。
その時私は精神疾患やろそれはと思い、週末には実家に帰ると伝えました。(妹にもそのことは一応伝えた)
次の日の夜、妹から泣きながら電話がありました。父が殺されると叫んで床を這っている、怖いと。妹もパニックで叫び声が聞こえます。
もうこっちもパニック。とりあえず、妹に家を出るように言い、次の日の早朝に実家に帰宅。
家に行きましたが父の姿はありませんでした。
病院受診まで
職場に電話し父が出勤していることを確認し、病院へ受診させたいから迎えに行くことを伝えました。すぐに市町村の精神福祉の窓口に相談し、入院施設のある大きい病院を教えて貰いその病院へ連絡しました。事前に家族のみで受診し状況を伝えました。
14時までに本人を連れてこれたら、医療保護入院をさせると言われました。(医療保護入院とは家族の同意だけで強制的に医師の判断で入院させられる制度のこと)
ただ本人を連れて来させることが出来なければ、夜に救急車を呼ぶしかないと告げられました。
すぐ会社に向かい、家族と社長たち皆で説得開始。その時の父はガリガリで(以前はふくよかだったのでびっくり)、周囲に怯えていました。スナイパーから狙われている等言っており、受診は拒否。遂にトイレにこもってしまいました。
私は変わり果てた父の姿に驚愕するも、統合失調症の症状が強すぎて驚きしかありませんでした。トイレで父を説得し(私が時間ないと言って結構怒った)遂に捕獲に成功。
そのまま病院に直行しました。
入院まで
受診を拒否していたので、いつ逃げるかと思いずっと腕を組み歩きました。医師に「ここは鍵がかかっていて、あなたの命を狙うものの侵入は出来ない。安心できる場所で、命を守ることを保障をします」と言われて入院を納得しました。
医師の質問に答える父が、教科書に出てきた統合失調症の患者そのもので怖くなりました。安心したのか入院が決まってから、久しぶりに父はあんぱんを、私の前で食べました。その味がしょっぱいと言いだし、味覚まで変わるのかと驚きました。
そして閉鎖病棟へ医療保護入院になりました。精神科の実習時に行った、超急性期の閉鎖病棟に父が入院するなんて思いもよらず、ただ悲しかったです。
まとめ
60代になって症状が強く出てくる人は珍しいらしいです。4年ほど前に家を売って、マンション暮らしに変わったのが原因ではないかと言われました。(実際マンション内での幻覚や妄想が多かった)
父は昔から一人で話していたり、コミュニケーションが取れなかったり、妄想みたいなことを言っていました。私が知る父はそのような人だったので変わった人だと思っていました。でもきっと父は小さい時から統合失調症だったのだと思います。環境の変化で症状が強くなったんでしょう。
突然のことでかなりびっくりしましたが、無事に治療開始となりました。
このあとも大変なことが山のように押し寄せてくるのですが、この時の私は今後引く程自分にいろんなことが降りかかるなんて思ってもなかったです。
この時に関わってくれた医療者の方の言葉や行動1つ1つに救われたし、感謝しかありません。もし治療開始出来ていなかったら、周りや本人に被害があったかもしれません。
離れていて異変に全然気づけませんでした。もっと早くに気づいてあげていたら、今とは違った結果になったかもしれません。
今さら後悔しても遅いですが、、、、
またちょこちょこ介護についても、書きますね。
読んでくださりありがとうございました。
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